このブログは犬と車で旅をする話を書いているところですが、プロフィールにも書いたとおり、犬が来る前は、あちこちよく旅行に行っていました。そのなかでとくに印象に残っている旅を書いています。これはその1つ、2008年8月の屋久島の2日目です。
この日、縄文杉に会いに行きました。当時51歳。往復約22km、所要約10時間のトレッキングです。
先に、いちばん書きたいことを書きます。
私は、一緒に登った人たちの中で、最後尾をついていくのがやっとでした。
51歳で、です。だからこの記事は、「縄文杉に行きたいけれど、体力に自信がない」という方に向けて書きます。コースのどこがきついのか、何時間かかるのか、どこで心が折れそうになったのか。18年前の記録ですが、山道の傾斜は変わりません。
この記事は2008年8月の記録です。料金・ツアー内容・交通の決まりは当時のものです。いま調べて分かったことは「いま調べたら」として書き足しました(2026年8月時点)。出かける前に、必ず最新の情報をご確認ください。
縄文杉トレッキングの難易度|体力に自信がない人は行けるのか
数字で言うと、こうです。
| 距離 | 往復 約22km(片道11km) |
| 所要時間 | 約10時間(私のときは5:10ホテル発、18時ごろ帰着) |
| 道の内訳 | 片道11kmのうち8kmはトロッコの軌道。残り3kmが本格的な山道 |
| いちばんの難所 | ウィルソン株から先。急で長い階段が続きます |
| トイレ | 縄文杉までの間に2か所しかない |
「22km」と聞くと、平地を歩く22kmを想像しがちですが、後半3kmはまったく別物です。前半のトロッコ軌道は、正直なところたいした疲れはありません。問題は、そこで体力を使い切ってしまうと、後半の階段でどうにもならなくなる、ということです。
🔴 51歳の私は、最後尾をついていくのがやっとでした
正直に書きます。ツアーの中で、私はいちばん後ろでした。ついていくのがやっと、という言い方がいちばん近い。
とくにウィルソン株から先です。当時の記録に、こう書いてあります。
途中、階段になっているところもあるのだが、その傾斜が急で、しかも長い。太ももに乳酸がたまって、パンパン。もう歩けねぇと投げ出したくなることしばしば。
これが51歳のときの実感です。
🔴 60代のご夫婦の話|「死ぬまでに縄文杉を見たい」
先日、知り合いのご夫婦(たぶん60代)が屋久島に行かれました。奥さんが「死ぬまでに縄文杉を見たい」と言われたのがきっかけだったそうです。
結果は、無事に縄文杉まで行けた。ただし——「体力的にギリギリだった」と言われていました。
私の51歳のときの感覚と、この話を合わせると、ひとつの見当がつきます。
ふだん運動をしていない人は、50歳あたりを境に、だんだん難しくなっていく。行けないわけではない。ただ「行けるうちに行っておく」ことになる。
これは私の実感であって、医学的な根拠のある話ではありません。ただ「いつか行こう」と思っている人には、そのいつかは今年かもしれない、とは言えると思います。
体力に自信がないなら、こう考える
- 前日は安房付近に泊まる。登山口が近く、出発が遅くて済みます。宿が遠いと、その分だけ早起きになります
- 前半のトロッコ軌道で飛ばさない。平坦で歩きやすいので、つい速く歩けてしまいます。効くのは後半です
- ガイド付きのツアーにする。ペースを作ってくれます。私は最後尾でしたが、それでも歩き切れました
- 雨具は上下セパレートのものを。屋久島は雨が多い島です。私は現地で1日1,000円で借りました
- 🔴 ダメだと思ったら引き返す判断も要ります。「毎年、リタイアする人や転落する人がいる」と、出発前にガイドさんから言われました
屋久島・縄文杉トレッキングの服装と持ち物|雨具は現地で1日1,000円で借りました
先に正直に書いておきます。このとき私が自分で持って行った登山用品は、ほとんどありません。雨具は現地で借りました。翌2009年に宮之浦岳へ行ったときも、ストックもスパッツもシュラフもマットも、全部島のレンタル店で借りています。ですから、ここから先に挙げる商品は私が使ったものではありません。「自分で買うなら、こういうものになる」という目安として、いま調べたものです。
借りるか、買うか|屋久島には登山用品のレンタル店があります
- 2008年(この日)|雨具を、宿の前のレンタル店で1日1,000円で借りました
- 2009年(宮之浦岳の縦走)|ストック2・スパッツ2・夏用シュラフ2・ロールマット2を島で借りました(3日目の記事に書いています)
一度きりの旅なら、借りるほうが安くて確実です。サイズ合わせも現地でできますし、帰りの荷物も減ります。逆に、これから山を続けるつもりなら、雨具とストックだけは自前のほうがいい。この2つは体に合っているかどうかが、そのまま歩ける距離に出ます。
以下は「買うなら」の話です。
① 雨具|上下セパレート。傘は差せません
屋久島は雨の島です。上下が分かれたレインウェアにしてください。前半のトロッコ軌道は枕木の上を歩き、大株歩道から先は急な階段と木の根の道になります。傘を差して歩ける道ではありません。ポンチョも、ザックごと覆える代わりに風で煽られます。
探していて見つけたのが、商品名に「屋久島ガイド監修」と入っているレインウェアです。耐水圧20,000mm。屋久島の名前を冠した雨具が商品として成立している——それがこの島の雨の量を言い表しています。
② ストック(トレッキングポール)|効くのは、帰りの下りです
私が最後尾になったのは、ウィルソン株から先の階段でした。行きは登り、帰りは同じ階段を下ります。太ももに来るのは下りで、ここで膝を痛める人がいます。ストックがあれば、その分を腕に逃がせます。
1本ではなく2本組を。折りたたみ式なら、使わないときはザックに挿しておけます。
③ スパッツ(ゲイター)|靴に入る泥と小石を止める
2009年に借りたもののひとつです。屋久島の道は、その日に雨が降っていなくても濡れています。靴の中に泥や小石が入ると、往復22kmは歩き切れません。足首まわりを覆う短いタイプで足ります。
④ ザック|弁当2食分と水で、思ったより重くなる
この日、私は朝と昼の弁当2つとミネラルウォーターを詰めて出発しました。当時の記録にも「結構リュックが重い」と書いています。日帰りとはいえ10時間です。25〜30Lくらいで、レインカバーが付いたものを選んでください。屋久島では、中身より先にザックが濡れます。
⑤ 携帯トイレ|屋久島のトイレは縄文杉までに2か所しかない
ここは18年前より整っています。いま調べたら、使用済みの携帯トイレを捨てる回収ボックスが荒川登山口に置かれています。携帯トイレそのものも、島内の登山用品店・土産物屋・ホテル・レンタカー店・観光案内所などで売られています(環境省 屋久島世界遺産センター)。
ただしトイレが2か所しかないこと、ピークだと女性は30分並ぶことは変わっていません。1つ持っていれば、並ぶか進むかを自分で選べます。島で買ってもいいですし、先に用意していっても構いません。
5時10分にホテルを出発|屋久島の縄文杉トレッキングツアーの中身と料金
2日目に入りました。寝坊することもなく5時10分に屋久島グリーンホテルを出発。出発の際に、朝と昼のお弁当とミネラルウォーターのペットボトルをリュックに詰めたので結構リュックが重い。
今回のツアーはネイティブビジョンというところが主催するエコツアー。荒川登山口からトロッコ軌道を通って縄文杉まで往復する約22kmのコース。所要時間約10時間と言うハードなもの。毎年、リタイアする人や転落する人がいると脅されて出発前はかなりの緊張。
| ツアー | 縄文杉登山(オプショナルツアー・ネイティブビジョン主催) |
| 料金 | 1人 12,500円(2008年当時) |
| 行程 | 各ホテル==屋久島観光センター(5:00発)…小杉谷にて朝食…小杉谷…三大杉…大株歩道…ウィルソン株…大王杉…夫婦杉…縄文杉(昼食)…荒川登山口…屋久島観光センター==各ホテル |

まずはホテルへツアーガイドさんがお迎えに来てくれます。安房のバス駐車場で各ホテルからのツアー客が集合。大型バスに乗り込んで、荒川登山口へ向かいます。登山口までの道は結構細く、大型バスが行き違いをするにはかなり大変。途中何度か行き違いポイントまでバックするシーンも。大型バスで坂道をバックなんて、さぞかし運転手さんは大変だと思う。
🔴 いま調べたら|荒川登山口はマイカーで行けません
- 3月1日〜11月30日は、荒川登山口へ通じる町道が終日、一般車両の乗入れ禁止です
- マイカー・レンタカー・二輪車の人は屋久杉自然館前の駐車場に停めて、シャトルバス(有料)に乗り換えます
- 貸切バス・タクシーは通行できますが、荒川ルート利用券が必要です
- つまり「レンタカーで登山口まで行って停める」ができません。ここは18年前と大きく変わったところです
トイレは2か所しかない|女性は30分待ちになることも
荒川登山口へ到着すると、まずはトイレ直行。ここから縄文杉までの間、2箇所しかトイレがない。トイレへは、ツアー客が一斉に押し寄せるため、特に女性のトイレは長蛇の列。ピークだと30分くらいは並ばなくてはいけないのでは。女性の皆様、お疲れ様です。

トイレをすますと、次は腹ごしらえ。何といってもまだ時刻は6時過ぎですからね。普段ならまだ夢の中の時間です。
屋久島のホテルでは、縄文杉や白谷雲水峡など、登山やハイキングなどの観光客が多いので、前日に頼めば朝食を弁当に振り替えたり、昼食の弁当を準備してくれたりする。左の写真はグリーンホテルで作ってもらったものです。なかなか豪華でしょ?普段は、朝こんなに食べれないんですが、ペロリと平らげてしまいました。
🔴 縄文杉に行くなら、前夜の宿は安房付近に。この屋久島グリーンホテルは安房にあって、荒川登山口までが近い。だから5時10分の出発で済みました。宿が遠いと、その分だけ出発が早くなります。
屋久島グリーンホテル<屋久島>
太古への想いとともに
- 最安 8,250円〜
- 評価 4.43(96件)
- 最寄 屋久島空港
- サービス4.49
- 立地4.39
- 部屋4.29
- 設備4.21
- 風呂4.27
- 食事3.90
Supported by 楽天ウェブサービス(料金・空室情報は楽天トラベル提供。変更される場合があります)
片道11kmのうち8kmはトロッコ軌道|歩き方のコツは「かかとから」

さていよいよ縄文杉に逢いに行くための旅が始まりました。片道11kmの行程のうち、8kmはトロッコの軌道上を歩くルートなんですね。レールの間を歩いていくのですが、枕木とじゃりの間に若干の高低差があり、意外と歩きにくいです。前を向いて歩いていると、枕木に躓きそうになるし、かと言って、下ばかり見ているとおもしろくないし酔いそうになってきます^^;
ガイドさんによると歩くコツは、着地の時にかかとから地面に着くようにするといいということです。そうすると躓くこともなくなるということで、さっそく実践してみました。なるほど、快適です。
しばらくは写真のような道が延々と続いていきます。

鉄橋は高い|高所恐怖症の人は覚悟がいります
スタートしてすぐのところにある鉄橋です。橋の下は岩場になっていてかなり高いです。高所恐怖症の人にはちょっときついかも。もちろん橋の上で写真を撮るのは厳禁とガイドさんに釘をさされました。転落したら一巻の終わりですからね。^^;
お盆のシーズンと言うことで登山客はかなり多かったです。写真のようにぞろぞろと一列になって歩いている光景がいたるところで見れました。

こちらは、道中にずっと見られる花崗岩の表面をアップにしたものです。説明によると、屋久島は地殻の活動によって盛り上がってできた島だそうで、島全体が大きな岩の固まりなんだそうです。昨日見た千尋の滝やモッチョム岳なんかを見ると岩の島というのはうなずけますね。岩の表面に白い長方形の部分は長石で他の部分より硬く、回りが経年で砂になってもそこだけ残るのだそうです。
愛子杉|屋久杉と呼べるのは樹齢1,000年から

トロッコ軌道をひたすら歩くこと数十分、右手の方に愛子杉と名前がつけられた杉が見えてきます。
屋久杉というのは、樹齢1,000年を越えたものだけに与えられる名前だそうで、この愛子杉は屋久杉ではないそうです。
なぜ愛子杉という名前がついているかというと、愛子岳という山に向かって伸びているからだとか。ここを通過した時間帯は、あいにく曇っていて愛子岳は眺むことができなかった。


こちらは、途中遭遇した屋久シカ。昨日の夕食のシカ刺しが頭に蘇って心が少々痛む。この屋久シカは、この後の道中や、3日目の白谷雲水峡でも何度となく見かけ、そのうちあまり驚かなくなった。
小杉谷集落跡|トロッコ軌道は屋久杉を運び出すために作られた

屋久杉と名乗るには樹齢1,000年は必要と言うことは既に書きました。写真は、このツアーコースから見える最初の屋久杉ということです。残念ながら、名前はないのだそうです。何かつけてあげればいいのにね。私が命名しましょうか?名付けて名無し杉^^;結構、立派なんですけどねぇ。

スタートしてから小一時間ほどすると、長い鉄橋があり、そこを渡ると小杉谷の集落跡に到着する。このトロッコ軌道は大正の頃、屋久杉を伐採して運び出すために作られたものだそうで、当時伐採に従事していた人たちの集落跡ということである。最盛期には多くの世帯が住んでいたそうで小学校跡もある。
集落跡からすぐのところに小杉谷の休憩舎がある。歩き始めてからほぼ1時間。初めての休憩ポイントである。とは言え、今までのところはトロッコ軌道に沿ったほぼフラットなところを歩いただけなので、たいした疲れはない。水分を補給して10分ほどで再度出発。
三代杉と仁王杉


小杉谷を出発してしばらくすると、ようやく名のある屋久杉に遭遇。それがこの三代杉です。何で三代なのかというと、一代目の杉が約3500年前に誕生し約1200年を生きたそうです。次の二代目は一代目の上に発芽し、一代目の養分を肥やしとし約1000年生きたところを伐採され、三代目はその切り株より芽を出した一本の苗が成長し、現在約350年といことだそうです。歴史を感じますね。


下の方は、仁王杉。こちらは何で仁王杉かというと、もともと2本の屋久杉があって、お寺の門の左右にある仁王像が名前の由来だそうです。仁王像には、口を開いたほうの「阿形(あぎょう)」と口を閉じたほうの「吽形(うんぎょう)」がある。残った方は、口を開けた「阿形」の名前が付けられたほうである。樹の真ん中あたりにあるくぼみが開けた口のように見えるということである。
🔴 大株歩道入口|ここから一転して険しい山道になります

出発から3時間以上経過、ようやくトロッコ軌道からお別れである。今までは割りと平坦な道であったが、ここからは一転険しい山道となるのだそうだ。ここでトイレ休憩と、湧き水で水の補給を行う。さてはりきって参りましょうか。


——この「一転険しい山道」という一行が、あとで効いてきます。体力を残しておくとしたら、それはこの地点のためです。
🔴 翁杉|この写真の木は、いまはもうありません
本格的な登山道に入って初めての屋久杉です。何枚か写真を撮ったのですが、周囲がかなり暗くボケボケです。残念!もうちょっと写真の技を磨かないといけませんね。それと、今度来るならやっぱり動画にもこの感動を収めたいですね。

——ここまでが、2008年に書いた文章です。
この木は翁杉(おきなすぎ)といいます。ウィルソン株の5分手前にあった、樹齢およそ2,000年の巨木です。
翁杉は、2010年9月10日に倒れました。地上3mほどのところで折れたそうです。内部の9割ほどが腐って空洞になっており、自分の重さと、着生した木の重さに耐えられなかったとみられています。
私が撮ったのは2008年8月。倒れる2年1か月前でした。ボケた写真だと思っていたものが、いまとなってはもう撮れない木の写真になってしまいました。
いま大株歩道を歩くと、倒れた翁杉が横たわっているのを見ることができます。つまり、いま行く方が見るのは、この写真とは別のものです。
この記事の冒頭で「行けるうちに行っておく」と書きました。それは自分の体力の話のつもりでしたが、木のほうにも同じことが言える——翁杉の一件で、そう思うようになりました。縄文杉も、根元は植えられた小杉に覆われて、そのうち見えなくなるかもしれないと聞きました。
ウィルソン株|秀吉が切らせたという説がある切り株

その翁杉から歩くこと5分。ウィルソン株に到着である。ウィルソン株の名前の由来は、大正時代の1914年にアメリカの植物学者であるウィルソン博士がこの株を調査し、その後博士が屋久杉を世界に紹介したことにちなんでいるそうです。またこの登山道の大株歩道の「大株」はこのウィルソン株のことでもあるそうです。
この切り株の上の幹の部分は、1586年に豊臣秀吉が大阪城築城に使うために切らせたという説や、京都の方広寺建立に使われたという説、あるいは、切ったはいいが結局運び出せずに下の谷に横たわっているなど様々な説があるようです。また切った人は、牧村の五郎七という人であることもわかっているそうです。


ウィルソン株の中は広く、畳10畳くらいはあります。中は湧き水で水溜りができており、何と中に祠まであります。中から上を見上げると、森の樹々と太陽の光が織り成す自然の光景にしばし時を忘れてしまいそうになりました。この開口部は、方向によってハート型に見えるそうです。うーーん、そう言われるとハート型に見えなくもない。
🔴 ここからが最大の難所|太ももがパンパンになる急な階段

ウィルソン株を過ぎてからが、この登山の最大の難所であった。途中、階段になっているところもあるのだが、その傾斜が急で、しかも長い。太ももに乳酸がたまって、パンパン。もう歩けねぇと投げ出したくなることしばしば。休憩を取りつつ何とか登っていく。
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。22kmという数字より、「ウィルソン株から先の階段」を覚えて帰ってください。

ウィルソン株から約40分のところで、この大王杉とご対面。ツアーの中に一人外国の方がいたのだが、彼も思わず「Oh! My God!」と叫んでいました。縄文杉が発見されるまで、この大王杉が一番大きな屋久杉とされていたそうで、さすがその存在感、ご立派です。

大王杉の感動の余韻を残しながら歩くこと5分。今度は反対側に夫婦杉の登場。名前の由来はどちらかの枝が横に伸びて、もう一方の杉と一体になっており、夫婦が仲良く手をつないでいる様を想像して付けられたとか。何百年もの間、手をつないでいると考えるとすごいですね。ご立派!
縄文杉に到着|推定樹齢7,200年
夫婦杉を後にして、歩くこと50分。足のももの疲労度がかなり高くなってきた。もう常にパンパン状態である。しかし、ここがふんばりどころ、もう少しで縄文杉とご対面ということで、がんばって歩く。

そして、とうとう到達しました。初のご対面です。うーーーん、さすがにすごい。存在感がまるで違う。じっくり見入っていると圧倒されてしまいます。



この縄文杉、有名な話であるが、元々は屋久島町役場の観光課に勤めておられた岩川貞次さんが発見し、当初は大岩杉と呼ばれていたそうである。ある時にマスコミに取り上げられ、推定樹齢7,200年から縄文の時代から生き続けている杉ということで「縄文杉」と呼ばれるようになったとか。あるいは、幹の辺りの様相が縄のようでもあり縄文式土器を連想してそこから名付けられたという説もある。
昔は木のすぐそばまで行けたそうだが、観光客の踏みつけによって根が傷むので、今では写真のように木で囲まれた鑑賞台から見ることになる。またこの根元付近には、若い杉が植樹されているそうで、あと何年かすると、縄文杉の根元の部分は育った小杉に覆われて見えなくなるかもしれないそうだ。今のうちにしっかりと目に焼き付けておかないと。

JR屋久島ホテル(現・samana hotel Yakushima)|とろっとした「美人の湯」で足を伸ばす
縄文杉のツアーからも無事帰還。しかし、もう足パンパンでくたくたである。ツアーバスで直接屋久島グリーンホテルまで送ってもらう。本来なら、ここでゆっくりと入浴、夕食となるのだが、悲しいかな今晩のお宿はJR屋久島ホテル。レンタカーはないのでタクシーでの移動である。

そのタクシーの運転手さんこそ、明日の白谷雲水峡めぐりで大変お世話になった運転手でした。グリーンホテルからJR屋久島ホテルまでの料金、3,650円也。

このJR屋久島ホテルは、屋久島のちょうど南の端、尾之間というところにある。メインの道路から海岸の方へ入ったまさに崖っぷちに建つホテルである。全体が八角形(十角形?)の形をしたユニークなホテル。部屋の窓からは、モッチョム岳が雄大に見えている。きれいですねぇ。

夕食に先立って、このホテルの名物である天然温泉に入浴した。ここのお湯は、とろっとした感触のお湯である。しばらくつかっているとほんとにお肌がすべすべになってくる。女の人にとってはたまらないかもしれない。まさに美人の湯。湯船からは、東シナ海、太平洋が一望できる。露天ももちろんある。ちょうど食事時だったのか、私が入った時は、ガラガラで実に気持ちがよかった。縄文杉ツアーの疲れもふっとんだ。
夕食は「尾之間の玉手箱」


今晩のメニューは、「尾之間の玉手箱」と名付けられた料理である。まずはオードブル。メニューによれば、シーラの燻製・はんだまの胡麻和え・地鶏のたたき・ところてん・キビナゴの南蛮漬け・ながらめと海藻の和え物ということである。


続いてのメニューは、定番のお造り。こちらは、メニューによると、カツオ・アオマツ・水烏賊ということです。カツオはいいとして、アオマツって?^^;もうひとつは豚のやわらか煮でしょうね。あれ?ということは、メニューにある、トビウオのオイル蒸しというのが見当たらない。写真撮り忘れたかな?

こちらは魚介類のフラン。フランって何?って感じなんですが、グラタンに似たもう少し生クリームを使ったクリーミーな感じの料理です。これがまた実に美味しかったです。

それから締めのご飯セット。ご飯となめこ汁はお替り自由ということでしたが、かなりお腹いっぱいで、遠慮させていただきました。ごぼうの漬物も大変美味しかったです。

はい、最後にデザートです。抹茶のケーキにホットコーヒー。満足、満足の夕食でした。^^
🔴 いま調べたら|このホテルは名前が変わっていました
当時の「JR屋久島ホテル」は、いま「samana hotel Yakushima」になっています。住所は尾之間136-2で当時と同じ——つまり建物はあの崖の上のホテルのままです。公式サイトにも「ホテル屋久島(旧JRホテル屋久島)」と出ていました。
- 大浴場と露天風呂は健在。あの「とろっとした美人の湯」です
- 🔴 玄関脇に、登山靴の汚れを落とせる洗い場があります
- 🔴 コインランドリー3台と、大型のシューズドライヤー1台
- 楽天トラベルの評価は★4.92(288件)。屋久島の宿ではかなり高いほうです
- 入湯税が別途150円/泊
登山靴の洗い場とシューズドライヤーがあるということは、縄文杉や白谷雲水峡を歩いた日の夜に泊まる宿として作られているということです。私たちが泊まったのも、まさに縄文杉の日の夜でした。
samana hotel Yakushima(旧・ホテル屋久島)<屋久島>
<4月26日で1周年>自然豊かな屋久島の特等席で天然温泉とビュッフェを満喫ください
- 最安 18,060円〜
- 評価 4.92(289件)
- 最寄 屋久島空港
- サービス4.82
- 立地4.90
- 部屋4.90
- 設備4.78
- 風呂4.85
- 食事4.92
Supported by 楽天ウェブサービス(料金・空室情報は楽天トラベル提供。変更される場合があります)
縄文杉に行く前に、知っておきたかったこと
- 🔴 往復22km・約10時間。前半8kmのトロッコ軌道は平坦で、きついのはウィルソン株から先の階段です。ここに体力を残しておくこと
- 🔴 51歳の私は、最後尾をついていくのがやっとでした。知り合いの60代のご夫婦も「体力的にギリギリだった」と言われていました
- 前日は安房付近に泊まる。登山口が近く、朝がその分だけ楽になります
- トイレは縄文杉までに2か所だけ。ピークだと女性は30分並ぶこともあります
- 朝食・昼食は宿で弁当にしてもらえる。前日に頼んでおくこと
- 歩き方は「かかとから着地」。トロッコの枕木につまずかなくなります
- 鉄橋は高い。高所恐怖症の人は覚悟を。橋の上での撮影は厳禁です
- 雨具は現地で借りられる。私は宿の前のレンタル店で1日1,000円でした
- 🔴 木にも寿命があります。私が2008年に撮った翁杉は、2010年9月10日に倒れました。「いつか行こう」の「いつか」は、自分の体力の話であると同時に、木の話でもあります
- 🔴 いまは荒川登山口へマイカーで行けません(3月〜11月)。屋久杉自然館前からシャトルバスに乗り換えます
3日目は、白谷雲水峡です。「もののけ姫」のイメージと言われる森を、縄文杉で足がパンパンになった翌日に歩きました。






