2026年3月、犬を連れて宮島(厳島神社)に1泊してきました。奈良から約371km、車で4時間半です。
この記事でいちばん書きたいのは、行くまで、まったく分かっていなかったことです。
🔴 宮島は島で、島に駐車場がありません。
いや、正確に書きます。そもそも私は、宮島が島だと思っていませんでした。
そしてもうひとつ。「わんこプラン」で予約した宿に、犬のご飯は出ませんでした。
この2つは、別々の失敗のようでいて、1本につながっています。
🔴 宮島に宿泊するなら、車はどうする? 島に駐車場はありません
手順としては、こうなります。
- 車は宮島口(対岸)の駐車場に置く。乗り場の近くにたくさんあります
- フェリーに、人と犬だけで乗る
- 島に着いたら、宿まで歩く
- 島内の移動も、ぜんぶ徒歩

正直に書くと、私はここまで全然わかっていませんでした。「駐車場に停めてフェリーで渡る」とだけ思っていて、そのあと何が起きるかを考えていなかったのです。
🔴 気づく機会は、前日にありました
出発の前日、宿の情報をもう一度見ていて、引っかかったところがありました。
ホテルに駐車場がない、というようなことが書いてあるのです。
「どんなホテルだ」と思いました。思っただけです。まあ、近くの有料駐車場にでも停めればいいだろう。その程度の軽い気持ちで、当日を迎えました。
🔴 厳島神社がどこにあるか、分かっていませんでした|ナビに入れたのはその4文字だけ
当日です。カーナビの目的地に入れたのは「厳島神社」だけでした。
ナビの言うとおりに走って、着いたのが宮島口です。
どうしていいのか、分かりませんでした。
ここから先、どこへ車を進めればいいのか。宿はどこなのか。ホテルに電話しました。そして、そこで初めて言われたのです。
車はそちらに停めて、船でお越しください。
島でした。
🔴 ホテルに駐車場が無いのではなく、島に駐車場が無かったのです。いま思えば、前日のあの一行が答えでした。引っかかったのに、調べなかった。
船着場から宿まで、10〜15分。最後は上り
実際に歩いた時間です。荷物と犬を持って、10分から15分。そして最後が、若干の上り。

この1枚は、景色を撮ったのではありません。「フジカラー」の看板です。レトロで懐かしくて、思わずカメラを向けました。いまどき、街でこれを見ることはまずありません。

🔴 そしてもう1つ。「島に駐車場がない」は「島に車がない」という意味ではありません。
道が細く、メインストリートはまあまあ車も通るので、歩きにくい。観光客の車は入れませんが、島の人の車は走っています。犬を連れて、荷物を持って、細い道で車を避けながら10〜15分。これが実際です。
🔴 いちばん効くのは「車に戻れない」こと
荷物そのものは、たいしたことはありませんでした。1泊ですから。
問題は重さではありませんでした。忘れ物をしても、取りに戻れないということです。
- 車に置いてきたものは、翌日まで取れません
- 島にコンビニやペットショップを探しに走る、ができません
- 宿に足りないものがあっても、島の中で何とかするしかありません
これが、このあと効いてきます。
奈良から371km、軽自動車で行きました

このときの私の車はジムニー(2台目のJB64、赤のAT)でした。近場ならいいのですが、さすがに371kmは無理です。
これは思い込みではありません。1台目のジムニー(ジャングルグリーンのMT)に乗っていた2021年11月、加太まで往復200km走っただけで、はっきり疲れました。そのときのことはジムニーの記事(カーすき)に書いていて、私はそこで「これで遠出はきついかも」と残しています。2台目に乗り換えても、その判断は変わりませんでした。
それで、妻の車で行きました。ホンダN-ONE。N-WGNから乗り換えたばかりの中古です。色は深い緑。写真だと黒く見えますが、光を当てると緑です。
- グレードはプレミアムツアラー。ターボ+ホンダセンシングが付いています
- 🔴 遠出も楽々でした。軽で高速を4時間半、まったく不安がありません
- 🔴 燃費は、ざっくりリッター20km。近場のちょい乗りだと悪いのですが、遠出だとそうでもない

ちなみに、このあとゴールデンウィーク直前に三菱アウトランダーPHEV(中古のGG3W)へ買い替え、3か月後には犬と四国・九州を5泊6日で回ることになります。宮島は、軽で行った最後の遠出でした。
厳島神社へのフェリーは所要時間10分|犬の乗船料は無料です

- 犬はリードかキャリーで、デッキのみ
- 🔴 ペットの乗船料は無料
🔴 そして私は、キャリーを持って行っていませんでした。
当たり前です。船に乗るとすら思っていなかったのですから。それに、この日の車は軽のN-ONEです。かさばるハードキャリーを積んでいく、という発想がそもそもありませんでした。
持っていたのは、写真に写っている、トートバッグのようなものだけです。
結果として、それで通りました。乗船時間も10分ほどですし、デッキにいるだけですから。
⚠️ ただ、これは運が良かっただけです。船のルールは会社ごとに違います。3か月後に乗った宮崎カーフェリーでは、「全身が入る、フタの閉まるケージ」でないと船内を移動できません。スリングやトートは使えません。同じ「フェリーに犬を乗せる」でも、まったく違いました。
これがトリコの初めての船旅です。このあと6月に宮崎から神戸まで一晩かけてフェリーに乗ることになるのですが、そのときは勝手が違いました。船とキャリーの話は別の記事にも書いています。
🔴 厳島神社の干潮と満潮|潮を見るために、2回入りました
ここは、出発前にいちばん調べたところです。
厳島神社は、潮の満ち引きで、まったく違う景色になります。2026年3月17日は大潮でした。広島港の潮位を調べて、時刻を合わせて行きました。
| 9:03 | 324cm(満潮) | 海に浮かぶ神社 |
| 13〜14時 | 154〜104cm | 大鳥居に近づける |
| 15:07 | 77cm(干潮) | 🔴 大鳥居まで歩ける |
| 21:00 | 310cm(満潮) | 夜の海に浮かぶ神社 |
そして、こうしました。
🔴 厳島神社に、2回入りました。1日目は干潮、2日目は満潮です。
1日目は干潮|厳島神社の大鳥居の真下まで歩くことができます



⚠️ 足元は濡れています。水たまりが残っていて、砂も湿っています。汚れてもいい靴で行くこと。犬を歩かせるなら、あとで足を拭くものが要ります。


柱の根元に、貝が付いています。数時間後にはここが海の底になる、ということが、触れる距離で分かります。

🔴 厳島神社は、抱っこで入れました

調べたときの情報は「抱っこかキャリーならOK。床を歩かせるのはNG」でした。
そのとおりでした。トリコは抱っこで入れました。断られていません。

この床です。抱いて歩ける大きさの犬でないと、ここは難しいと思います。




🔴 リブマックスリゾート安芸宮島のわんこプラン|部屋に何もありませんでした
宿はリブマックスリゾート安芸宮島。厳島神社のすぐ近くです。「わんこプラン」で予約しました。
部屋に入って、驚きました。
🔴 ケージも、何もありません。
しかたないので、ロビーに電話しました。電話の向こうで、なんだかバタバタしている様子です。しばらくして、ケージとその他の犬用品を、慌てて持ってきてくれました。そして、部屋の中で組み立ててくれました。
来てくれたのは1人です。見たかぎり、ホテルの従業員は2人ぐらいしかいないようで、応対が大変そうでした。
文句を言いたいのではありません。言えば持ってきてくれます。ただ、「わんこプランだから、部屋に用意されている」と思い込んで到着すると、こうなるということです。
🔴 部屋に入ったら、まず犬の設備があるかを見ること。無ければ、その場で電話すること。それだけの話です。
🔴 そして、犬のご飯は出ませんでした
ここが、この旅でいちばん焦ったところです。
| 宿にあったもの | ケージ/ペットシート(=言えば持ってきてくれる) |
| 宿になかったもの | 🔴 ドッグフード。犬用のメニューも、有料でも、ありません |
私はドッグフードを持って行っていませんでした。宿に犬のご飯があると思い込んでいたからです。大慌てになりました。
そして、ここで「島に駐車場がない」が効いてきます。
- 車に戻れません(対岸に置いてあります)
- 島にコンビニやペットショップを探しに走ることもできません
- 島の中で、何とかするしかありません
🔴 ホテルの売店で見つけた、唯一のもの|宮島の犬用もみじ饅頭
🔴 ホテルの売店を見に行きました。犬が食べられるものを探して、棚を端から見ていきます。ほとんどありません。
唯一あったのが、これでした。

🔴 「ワンちゃんもみじ焼き」。犬用のもみじ饅頭です。
これを2つ買って、トリコの腹を満たしました。
宮島らしい落ちではあります。ただ、これは笑い話であると同時に、警告でもあります。「それしかなかった」のですから。
🔴 結論|予約のときに「犬の食事は出ますか」と聞くこと
- 🔴 「ペット可」「ケージ完備」と書いてあっても、フードが出るとは限りません
- 設備(ケージ・シート)と、食事は、まったく別の話です
- 🔴 島や山の中の宿では、買い足せません
- 出ないなら、持参する。それだけで防げます
ちなみに、わが家がふだん食べさせているのはこれです。7.5kgの袋を買っていて、だいたい3か月もちます。旅に持って行くときは、必要なぶんだけ小分けにします。
宿によって、本当にばらばらです。実際に予約したところを並べると、こうなります。
| リブマックスリゾート安芸宮島(2026年3月) | 🔴 出ない。ケージとシートのみ |
| 皆生温泉 松涛園 | 客室にケージ・トイレトレー・シート常備。犬用メニューあり(有料) |
| 福間館 大下舎 | ペット用の食事・食器・キャリー・シートは持参必須(宿が明記) |
夕食は「そこらのバイキングとは全く違う」|浜焼き・すき焼き食べ放題・穴子飯
宿の名誉のために書いておきます。夕食は、大満足でした。
「バイキング」と聞いて想像するものとは、まったく違いました。

すき焼きが、一人前ずつ、重箱に盛られて出てきます。牛肉、水菜、白菜、しめじ、舞茸、エリンギ、にんじん、焼き豆腐。バイキングというより、会席の体裁です。
🔴 そして、これも食べ放題です。おかわりしたければ、できます。そんなに食べられませんけどね。



浜焼き、すき焼き食べ放題、穴子飯。この3つが看板です。

🔴 宮島ビール。ラベルに大鳥居が入っています。島で飲むと、それだけで一段うまい。ペールエールでした。
🔴 ただし、食事会場に犬は連れて行けません
だめでした。
つまり、こういう夜になります。
ご飯のない犬を、組み立てたばかりのケージに残して、私たちは浜焼きとすき焼き食べ放題を食べに行った。
書いていて、あまりいい気分ではありません。フードを持って行っていれば、何でもない夜でした。

リブマックスリゾート安芸宮島
数々のパワースポットや世界遺産巡りを満喫でき、当館からは見晴らしの良い景観を楽しめます。
- 最安 5,950円〜
- 評価 3.42(894件)
- 最寄 宮島口
- サービス3.34
- 立地3.56
- 部屋3.33
- 設備3.19
- 風呂3.49
- 食事3.77
Supported by 楽天ウェブサービス(料金・空室情報は楽天トラベル提供。変更される場合があります)
🔴 翌朝は雨、そして満潮|同じ鳥居が、海に浮かんでいました

雨でした。そして満潮でした。


🔴 昨日、この鳥居の柱に触れる場所まで歩いていました。その足元が、いまは海です。



🔴 2回入って、正解でした。
干潮の厳島神社と、満潮の厳島神社は、別の場所です。写真で見比べても、たぶん伝わりません。同じ場所に2回立たないと分からない種類のものだと思います。
泊まるからこそ、両方が見られます。日帰りだと、どちらか一方です。宮島に泊まる意味は、ここにありました。

帰りに買ったのは「生もみじ」でした
船で宮島口へ戻って、最後にお土産を買いました。にしき堂の「生もみじ」です。
ふつうのもみじ饅頭はカステラ生地ですが、生もみじは米粉ともち粉の生地で、もちもちしています。同じ「もみじ饅頭」でも別物です。
🔴 この日、トリコが食べたのは犬用のもみじ饅頭。人間が買って帰ったのは生もみじ。 どちらも、もみじ饅頭の一日でした。
宮島に犬連れで行くなら、これだけは|1泊2日の観光でかかった時間
- 🔴 島に駐車場はありません。車は宮島口に置いて、人と犬だけで船に乗ります。ペットの乗船料は無料
- 🔴 船着場から宿まで10〜15分、最後は上り。道は細く、車も通ります。荷物は最小限に
- 🔴 いちばん怖いのは「車に戻れない」こと。忘れ物は翌日まで取れません
- 🔴 ドッグフードは必ず持参。「わんこプラン」でも犬のご飯は出ないことがあります
- 部屋に入ったら、犬の設備があるか確認。無ければその場でフロントへ
- 食事会場に犬は入れません。夕食のあいだ、犬は部屋で留守番になります
- 厳島神社は抱っこかキャリーで入れます。床は歩かせません
- 🔴 潮の時間を調べて行くこと。干潮なら大鳥居まで歩けます。足元は濡れています
- 弥山ロープウェーに犬は乗れません。島の鹿にも注意を
🔴 この旅が、いまにつながっています
正直に書くと、失敗だらけでした。
理由ははっきりしています。トリコを連れて旅行に行くのは、竹田城以来だったからです。2021年8月ですから、4年半ぶり。準備の仕方を、すっかり忘れていました。
フードを持って行かなかったのも、島に駐車場がないことを考えていなかったのも、そういうことです。
それでも、この1泊でひとつ、はっきり分かったことがありました。
🔴 トリコがいるというのも、楽しい。
それまでの旅行は、夫婦二人でした。犬は預けていくものだと思っていました。連れて行ったら、面倒が増えるだけだろうと。
実際、面倒は増えました。抱いて回るし、食事会場には入れないし、ご飯まで探し歩くことになりました。それでも、楽しかった。それがこの旅で分かったことです。
この実感が、そのまま次につながりました。
- 2026年3月 宮島(この記事)——4年半ぶりの犬連れ旅行。失敗だらけ
- その後 アウトランダーPHEVに買い替え——犬を乗せて長く走ることを前提に選びました
- 2026年6月 四国・九州5泊6日——ここで覚えたこと(ペット可の中身は宿ごとに違う/フードは自分で持つ/船に犬を乗せるとどうなるか)が、そのまま効きました
- 2026年10月 山陰——予約済み。宿に「犬の食事は出ますか」を、先に確認しました
宮島がなければ、車も買い替えていなかったと思います。このブログも、たぶん無かった。
失敗の多い1泊でしたが、ここが出発点でした。


