山陰の犬連れ旅2泊3日|皆生温泉の犬と泊まれる宿と、松江城・美保関の犬OK条件【出発前】

山陰の犬連れ旅

2026年10月1日から2泊3日で、犬を連れて山陰へ行きます。奈良から米子・松江・美保関を回って帰る、総走行 約810kmのドライブです。

連れて行くのはミニチュアシュナウザーのトリコ。2015年7月生まれなので、この旅では11歳です。体重6.5kg。宿は2軒とも予約が取れました。

ただ、計画を立てていていちばん時間を食ったのは、宿ではありませんでした。

🔴 「そこ、犬を連れて入れるのか」——これが、調べても分かりにくい。国宝の松江城、堀川の遊覧船、えびす様の総本宮。どれも「連れて行ける/行けない」の二択ではなく、条件つきでした。

この記事は出発前に書いています。行ってどうだったかは、帰ってから別に書きます。まずは、調べて分かった条件を置いておきます。同じように山陰を犬連れで考えている方の、手間が減ればと思います。

目次

山陰の犬連れ2泊3日の行程|奈良から810km、10月の平日に行きます

日程2026年10月1日(木)〜3日(土) 2泊3日
人数大人2名+犬1匹(ミニチュアシュナウザー 6.5kg)
三菱アウトランダーPHEV(GG3W)/1500Wの給電あり
総走行約810km(1日目 約345km/2日目 約85km/3日目 約380km)
1泊目🔴 皆生温泉 松涛園(鳥取県米子市)/35,200円(2名・2食付/事前決済)
2泊目🔴 福間館 離れ「大下舎」(島根県松江市美保関町)/36,464円(2名・2食付/事前決済)
食事両泊とも夕朝食付き。昼は自由食

山陰で犬と泊まる宿代|2泊2名で71,664円の内訳

宿は2軒とも事前決済まで済んでいます。払った金額をそのまま出します。

松涛園(1泊目)35,200円/大人2名・2食付
福間館 大下舎(2泊目)41,800円 − ボーナスポイント836円 − クーポン4,500円 = 36,464円/大人2名・2食付
宿泊費 合計🔴 71,664円(2泊・2名)= 1人1泊あたり 約17,900円
現地払い①松涛園のペット料金 1頭4,400円入湯税
現地払い②福間館のペット料金 1匹3,300円(入湯税なし)
使えば加算松涛園の貸切露天風呂 1時間5,500円

🔴 ペット料金は、どちらも宿泊料金に含まれていません。現地で別に払います。予約サイトの金額だけ見ていると、2軒で7,700円ぶん見落とすことになります。

もうひとつ、調べていて「なるほど」と思ったのが入湯税です。

🔴 美保関は温泉地ではないので、福間館には入湯税がかかりません。皆生温泉の松涛園にはかかります。「旅館に泊まる=入湯税がかかる」ではないんですね。同じ2泊でも、片方だけ乗ります。

1日目が345kmといちばん長い移動日で、2日目は85kmとぐっと軽くなります。シニア犬なので、1か所の滞在を短く、屋外中心に組みました。移動は2〜3時間ごとに給水・排泄の休憩を挟みます。

わんちゃんと泊まる温泉宿 皆生温泉 松涛園

全室【わんちゃん同室&添寝OK】お食事会場もごいっしょに。愛犬と一緒に、旅の思い出を。

📍 鳥取県米子市皆生温泉4-25-15地図

山陰で犬と泊まれて自炊できる宿を探したら、1軒も無かった

いまの形になる前の案は、境港で買った魚を、宿の台所で自分で焼くというものでした。

🔴 10軒あたって、1軒も残りませんでした。壁は2つ。台所はあっても匂いの出る料理が禁止なことと、犬OKの一棟貸しは素泊まりでも2食付きの温泉宿より高いことです。

落ちた宿と、その理由の一覧は別に書きました。犬連れで自炊を考えている方は、こちらを先に読んでいただくと遠回りが減ると思います。

結果として自炊はあきらめ、2食付きの宿を2軒取りました。買った魚は車載冷蔵庫で持ち帰って、家で食べます。車載冷蔵庫の役目が「食材を運ぶ道具」から「土産を持ち帰る道具」に変わったわけです。

10月の平日で日程を決めた理由|境港の定休日

10月1日(木)〜3日(土)🔴 こちらにした
10月6日(火)〜8日(木)完全に平日。観光地も道路も空いていたはず。しかし——

犬連れだと、混雑はそのまま負担になります。待ち時間が増え、抱っこの時間が延び、人にぶつかる場面も増える。本当は完全平日のほうが楽です。

🔴 それでも10月1日にしたのは、たった一点の理由です。

境港水産物直売センターが、火曜定休なんです。候補②は10月6日(火)出発。初日に境港へ寄れません。この旅の初日は、境港で魚を買うためにあるようなものです。ここが抜けたら旅の形が変わってしまう。

定休日ひとつで日程が決まりました。犬連れの旅は、こういう小さいことで組み直しになります。

そのかわり、最終日が土曜になりました。土曜の松江城と大山がどれくらい混むのか——ここは行ってみないと分かりません。これも帰ってから書きます。

🔴 松江城は犬連れで入れる|蓋が完全に閉まるキャリー限定という条件

入れます。ただし条件がかなり細かい。松江城の公式サイトのよくある質問に、こう書かれています。

天守内は盲導犬以外のペットはペット専用キャリー(完全に蓋ができるもの)に入れて入場願います。(中略)なお、キャスター付きキャリーと、大きいキャリーでの入場は、文化財保護のためお断りしています。

松江城 公式サイト「よくある質問」(2026年8月30日 確認)

読み解くと、条件は3つです。

  • 完全に蓋が閉まるペット専用キャリーであること
  • キャスター付きは不可
  • 大きいキャリーも不可

さらに、同じページに「天守内にエレベーターやトイレはございません。城内の階段は急です」とあります。入口では靴を脱いで袋に入れるので、両手がふさがるキャリーだと詰みます。

🔴 つまり、実質「蓋が閉まるキャリーリュック」の一択だと思います。手提げだと靴を持てません。

そのうえで、うちはまだ迷っています。急階段の上り下りは、シニア犬にとって振動と圧迫の連続です。登閣して戻るまで40〜50分。交代で登って、片方が城山公園で待つ——それも十分ありだと思っています。城山公園の本丸は8:00〜17:30に無料開門していて、散歩はできます。

どちらにしたかは、帰ってから書きます。

福間館

創業1717年。美保神社参拝の宿。離れ古民家4棟もご用意しています。

📍 島根県松江市美保関町美保関586地図

🔴 堀川めぐりは犬と乗れる|3つある乗船場のうち2つだけ

ここが、いちばん見落としやすいと思いました。乗船場は3か所あって、犬を連れて乗れるのは2か所だけです。

身体障害者補助犬(盲導犬、介助犬及び聴導犬)は添乗させることができます。また、ふれあい広場乗船場・大手前広場乗船場に設置している小型のハードケージに入ることができるペットは、係員の指示した場所で乗船できます。

ぐるっと松江 堀川めぐり 公式サイト「よくある質問」(2026年8月30日 確認)
ふれあい広場乗船場🔴 ケージあり。犬と乗れる
大手前広場乗船場🔴 ケージあり。犬と乗れる
カラコロ広場乗船場ケージの記載なし

ケージは乗船場に備え付けなので、持って行く必要はありません。ただし「小型のハードケージに入ることができるペット」という条件つきです。大きさが合わなければ乗れません。

船は17の橋をくぐって約50分。うち4つは橋脚が低く、屋根を下げて通り抜けます(そのつど乗客も姿勢を低くします)。船内は靴を脱いで座る形式です。

🔴 ケージに慣れていない犬は、乗る前に一度入れて落ち着かせたほうがいいと思っています。うちのトリコは、キャリーに6年で3回しか入れたことがありません(その話はこちら)。揺れと屋根の上下で驚くかもしれない、というのが正直な心配です。

1泊目|皆生温泉の犬と泊まれる宿「松涛園」は宿泊客が全員 犬連れ

鳥取県米子市の皆生温泉にある宿で、2023年10月に犬連れのお客様専用の温泉宿としてリニューアルしたところです。

🔴 ひとつ断っておきます。石川県の片山津温泉にも「矢田屋松濤園」という犬と泊まれる宿があって、うちはそちらにも泊まっています「涛」と「濤」は同じ字の新字・旧字なので、実質は同じ名前です。

ただし系列ではありません。皆生は株式会社シーエイチエス、片山津は大江戸温泉物語グループです。予約するときは県名で確かめてください。この2軒の話は別に書きました。

  • 全室で同室宿泊が可能。布団やベッドでの添い寝も可
  • 客室にケージ・トイレトレー・トイレシートを常備
  • 屋内ドッグラン(エアコン完備)。雨でも走れる
  • 食事会場に犬用カート、犬用メニュー(有料)
  • 館内はリードを付ければ散歩可能。浴場以外はずっと一緒
  • 犬と一緒に入れる貸切露天風呂(15:00〜23:30・要予約/1時間5,500円/犬用バスタブ・タオル・専用ドライヤー付)

🔴 宿泊客が全員 犬連れというのが、いちばん大きいと思っています。館内で気を遣う相手がいない。これまで泊まってきた「ペット可の宿」とは、そこが違います。

夕食はバイキング会場から料理を運んで、個室でゆっくりという形式。朝食も個室食です。つまり1日目の夕食と2日目の朝食、2回とも同じ食卓を囲めます。犬連れで泊まって、これができる宿はそう多くありません。

ひとつ気になっているのは、料理を取りに行く間、犬を個室に残すことになる点です。二人で交代して動くつもりです。

🔴 皆生温泉 松涛園の犬の受け入れ条件|ワクチンは「1年以内」

ここは事前に確認しておかないと、当日泊まれません。

  • 🔴 狂犬病ワクチンと混合ワクチンの両方を接種済みであること
  • 🔴 最終接種日が1年以内であること
  • 🔴 証明書の持参が必要
  • 館内共用スペースではマナーウェア着用が必須(リードまたはキャリーとの併用)

接種日が1年を超えていると宿泊できません。まずここを確認しました。

狂犬病予防注射2026年3月23日 / 出発時点で約6か月前
混合ワクチン2026年7月24日(5種混合・ノビバックDHPPi) / 出発時点で約2か月前
次回の接種2027年7月24日ごろ

どちらも1年以内でした。打ち直しは要りません。当日はこの2枚を持って行きます。

🔴 ただ、これが逆だったら旅そのものが流れていました。混合ワクチンの証明書を引っぱり出すまで、うちも接種日を正確には覚えていませんでした。予約した直後に確認しておくのが安全だと思います。1年を超えていたら、接種してから日を置く必要があるかもしれません。

犬連れの宿を予約するとき、「ペット可」だけ見て安心してはいけないと、あらためて思いました。条件は宿ごとに違います。

2泊目|美保関の犬と泊まれる宿「福間館 大下舎」は享保2年創業

島根県松江市美保関町、美保神社のご門前にある福間館という宿です。享保2年(1717年)創業で、300年以上続いています。与謝野晶子・鉄幹、高浜虚子といった文人が投宿した宿でもあるそうです。

泊まるのは離れの古民家一棟貸し「大下舎(おおしもや)」。明治期に建てられた大きな船宿で、昭和2年築の海側部分とつながった一軒家です。窓の外は港。松江市登録の歴史的建造物とのこと。

🔴 ペット受け入れは、この大下舎だけです。本館と他の離れは不可。全館で2匹までという条件もあります。

そして1泊目とは持ち物が変わります。

松涛園ケージ・トイレトレー・トイレシートは客室にあり
福間館 大下舎🔴 ペット用の食事・食器・キャリーケース・ペットシートは持参が必要

同じ「ペット可」でも、備えているものがまったく違います。2軒目のほうを基準に荷物を作ることにしました。

もうひとつ、食事処へのペット同伴はできない見込みです。ここが、この旅でいちばん気にしているところです。

🔴 1日目に2回も食卓を囲めるぶん、2日目の落差が大きくなります。犬は前の日を基準にします。初日が良いほど、2日目の留守番はこたえるはずです。

打つ手は2つ用意しました。

  1. 夕食をなるべく早い時間にしてもらう。18時開始なら19時半には離れへ戻れます。留守番が1時間半で済む計算です
  2. 夕方に、青石畳通りをしっかり歩かせる。15時にチェックインして16時から散策する時間を取ってあるのは、これが理由でもあります。適度に疲れていれば、留守番は寝て過ごせます

あわせて、慣れた敷物と、聞き慣れた音のもの(ラジオなど)も持って行きます。

美保関は犬連れで参拝できる|えびす社の総本宮・美保神社

予約したプランの名前が「美保神社参拝の宿 愛犬とお参りプラン」です。宿自身が「ぜひ美保神社へ一緒にお参りください」と案内していて、愛犬同伴の参拝が前提になっています。

美保神社は、全国のえびす社の総本宮。宿からは目の前です。周辺では美保関灯台と美保関港内もペット同伴可能な施設として挙げられていました。

宿のすぐ前には青石畳通りという、江戸時代の参拝道の名残が140mほど残っています。雨に濡れると石が淡い青色に変わるのが名の由来だそうです。晴れていても水を少し垂らせば色が変わる、と聞きました。2026年5月22日に重要伝統的建造物群保存地区に指定されたばかりです。

境港は犬連れで回れる|10月の紅ズワイガニと水産物直売センター

1日目の昼、境港水産物直売センターに寄ります。カニ・鮮魚・干物の専門店が12店舗並ぶところです。

紅ズワイガニ🔴 漁期は9月1日〜翌6月末。10月はシーズン中
松葉ガニ11月6日解禁のため、10月上旬は対象外
営業8:00〜16:00・火曜定休・無料駐車場あり

車載冷蔵庫を積んでいくので、初日にまとめて買って2泊持ち帰る計画です。最終日にも境港を通るので、買い足しはききます。

🔴 これができるのは、車がアウトランダーPHEVだからです。1500Wの給電があるので、車内のコンセントで冷蔵庫がそのまま動きます。氷を足す手間がいりません。

そして、犬連れではこの給電がもうひとつ効きます。エンジンをかけずにエアコンを回せるので、10月とはいえ日中の車内に犬を置く場面で、温度を保てます。屋内の売り場を交代で見るときに、これが安心材料になっています。

犬連れなので、屋内の売り場は交代で見ることになります。ここは毎回そうです。

犬連れで山陰へ行く前に、やること8つ

  1. ワクチンの最終接種日を確認する確認済み。狂犬病2026年3月23日・混合2026年7月24日で、どちらも1年以内
  2. 両宿に犬種・頭数・体重を伝える(予約控えは「大人2名」だけで、犬の記載がなかった)
  3. 松涛園の貸切露天風呂を予約する(枠制・1時間5,500円)
  4. 福間館の夕食を早い時間に相談する(留守番を短くしたい)
  5. マナーウェアを日数分+予備で用意する
  6. 蓋が完全に閉まるキャリーリュックを確認する(松江城用)
  7. 福間館用に食器・ペットシート・キャリーケースを積む
  8. 車載冷蔵庫の温度設定とクーラーボックス

2番は意外な落とし穴でした。予約控えを見返したら、犬のことが1行も書かれていなかったんです。ペット料金は当日精算なので実害はないはずですが、伝えておくに越したことはありません。

山陰を犬連れで回るときに、先に確かめておくこと

調べていて、犬連れの旅で本当に知りたいことは「行ける/行けない」ではなく、条件のほうだと思いました。

  • 松江城は入れる。ただし蓋が閉まる小型キャリー限定で、靴も脱ぐ
  • 堀川めぐりは乗れる。ただし乗船場が2か所限定で、備え付けケージに入る大きさなら
  • 同じ「ペット可」でも、備品を持参するかどうかが宿で正反対
  • ワクチンは「接種済み」ではなく「1年以内」

どれも、公式サイトの奥のほうに書いてありました。まとめて書いてある場所が無い——だから、この記事を先に出しておくことにしました。

🔴 実際に行ってどうだったかは、帰ってから書きます。松江城の階段をトリコと登ったのか、それとも交代で待ったのか。堀川のケージに入れたのか。留守番はどうだったか。計画どおりにいかなかったところこそ、書く価値があると思っています。

犬と泊まれる宿の記録|これまでの旅

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